美容看護師に転職!看護師を退職したいときに選ぶ次の職場とは?

美容看護師に転職をするというのは、看護師を退職したくなった時に選択する一つの方法です。
美容看護師として美容クリニックに転職をすると一般病院の看護師を退職しても、看護資格を活かして働けます。
美容クリニックは比較的若い世代が多い職場なので、人間関係の問題も起こりにくい傾向があるので、ストレスが軽減された働き方ができる可能性があります。

看護師を退職したいと思う原因

うつむく女性
一般病院を1年目で退職する人は10人に1人の割合でいます。
主な原因は3つあります。

学校と病院での実務の隔たり

・学校の看護実習は良い点しか見えなかったが、実際働いてみると先輩のサポートもなく一人で対応しないといけないことがあり不安に感じる
・1年目の勤務だとできることが少なく、患者さん一人一人と十分に向き合える時間がなかった
など、思っていたのと違ったといったところにストレスを感じるようです。

夜勤によって生活リズムが崩れた

・学ぶことの多い1年目から夜勤を任され体力的にも疲弊してしまった
・有給休暇が消化しにくい雰囲気だった
と、体調不良や精神の乱れで身体に異変が出てきてしまうこともあります。

縦社会が厳しい

・学ぶ意志があっても仕事は見て覚えるという習慣があり、自分に合わないと感じた
・病院独自の接し方が求められ、どうしてもその習慣に慣れなかった
などの厳しい環境に適応できない点から退職したくなったと思うようです。

辞めてしまったときにもメリットがある?

1年目では辞めないほうがいいと思いがちですが、メリットもあります。
病院独自のルールに染まっておらず、余計な知識も付いていないのでとても育てやすいと病院には印象を与えます。
そのため、第二新卒として積極的に採用している病院や企業が多くあります。

おすすめの転職先は美容クリニック

美容クリニックとは

美容クリニックとは、完全に自由診療のみで治療を行う美容医療を専門に扱うクリニックのことです。
美容医療というのはケガや病気を治すといった一般的にイメージする治療とは異なります。
医学的に、正常な部分に施術をし、美しくなるための治療を行います。
また、美容クリニックは「美容皮膚科」と「美容外科」に大きく2つに分けることができます。
どちらも、医療行為を行う医療機関なので、施術を行うのは資格を持った医師や看護師です。
特に美容が好き、興味があるという方にはおすすめの転職先です。

美容クリニックで美容看護師として入職するメリット

美容クリニックは、基本的には健康な患者さんへの施術のため、多少疾患の知識が乏しくても問題ありません。
美容クリニックの機材や手術の方法は、一般の病院と異なります。
また、比較的年齢の若い看護師を採用する傾向にあるので、一般病院ほどの人間関係の問題は起こりにくいでしょう。
日勤が中心でほとんど夜勤がないので体調も整えやすいといえます。

美容看護師に転職したが 退職したい…その理由と対処法とは?

美容看護師 辛い

ノルマや販売目標に対するプレッシャー

美容クリニックは、一般の病院とは異なり、営利企業という位置づけになるため、美容看護師に転職してから営業をしなければならないケースもあります。
ノルマがあるクリニックでは、店舗全体にノルマが課せられる場合もあれば、個人に課せられるところもあります。営業が苦手で、お客様に追加の施術やドクターズコスメをお勧めすることに抵抗がある人は、精神的負担が大きく、退職したいと考えてしまうようです。

≪対処法≫
美容看護師に転職する前に、ノルマの有無や ノルマがあった場合にクリニック全体に課せられているのか、個人に課せられているのかを確認しておきましょう。
たとえ、ノルマがなかったとしても、売り上げに対するプレッシャーをかけられることがないかということも把握しておく必要があるでしょう。
「できるだけ営業はしたくない…」という方であれば、ノルマがなく売り上げに対するプレッシャーも ほとんどない美容クリニックがおすすめです。また、専門のカウンセラーを置いているかどうかもポイントです。
ただし、ノルマがある美容クリニックの場合、インセンティブ制度を設けていますので、高給与になりやすいという特徴もあります。自分が仕事をする上での優先順位を考えて クリニックを選ぶようにしましょう。
転職エージェントを利用すれば、美容クリニックに確認してもらうことも可能になるということも覚えておきましょう。

イメージとのギャップが大きい

美容看護師に転職する前は、“華やかそう!” “夜勤も残業もなくて楽そう!” “気楽に働けそう!”というイメージを持っている人も多いかと思います。
しかし、様々なギャップに疲れてしまう人も少なくありません。

【患者さんはお客様!?】
一般の病院では患者様ですが、美容クリニックは、営利企業であるため、売り上げ重視の傾向があります。そのため、利用する方は患者様ではなくお客様という位置づけになり、接客や接遇が基本的に大切になります。
また、美容クリニックを利用されるお客様はデリケートな方が多いため、一度の失敗でも担当を変更してほしいと言われることもあるようです。
【女社会の大変さ】
そもそも、看護師の職場環境というものは、特殊な女社会と言われていて、業務に対する責任やプレッシャーも大きく、ストレスを抱えやすいため イライラしがちな人や気の強い人が集まる傾向にあります。
美容看護師に転職して、美容クリニックで働けばワークライフバランスも確立しやすいため、人間関係に悩んだり ストレスを抱えるなどのリスクは軽減されるでしょう。
ですが、美容クリニックも やはり基本的には女の世界であるため、陰湿ないじめがあるクリニックもあります。そういった場面に直面した時、退職したい…と考える人も多いようです。
【厳しい上下関係】
美容看護師に転職する前に どれだけ看護師としての経歴があったとしても、美容クリニックに入職してしまえば、基本的には入った順となるため、1日でも早く入職した人が先輩ということになります。
つまり、自分よりも年齢も経歴も下の美容看護師やカウンセラーにも敬語を使ったり、気を遣わなければなりません。看護師としてのプライドが高い人にとっては、苦痛になり イメージと違ったと感じて退職したいと考えてしまうことでしょう。

【意外と体力勝負】
人気の美容クリニックや長期休暇などの繁忙期には、次から次へと施術が入るため、立ちっぱなしで一息つく間もないこともあります。
また、レーザー治療等で機械を使用する際、美容看護師が直接施術を行うため、やけどをさせないように細心の注意を払ったり、しっかりと観察するために中腰になることも。
一般の病院とは違って、「体に負担はないだろう」とイメージしている方も多いかと思いますが、意外と体力勝負!
こうしたことから、イメージと違ったと感じて退職する人もいます。

≪対処法≫
せっかく美容看護師に転職しても、イメージとのギャップで退職することにならないように、まず転職前に美容クリニックの仕事について きちんと情報を収集し把握しておくことが大切です。
また、美容クリニック内の人間関係については、面接時にクリニック内を見学したり、転職エージェントを利用して 内部の情報について確認しておくことも重要になります。
働く上で人間関係を最重要視しているという方は、男性美容看護師のいる男性専門の美容クリニックも選択肢として考えてみましょう。
入職してから、「面接のときに説明された条件と違う…」などのトラブルが起こらないように、残業の有無や有給消化率などの細かい情報も転職エージェントを通して調べておきましょう。
内定をもらった際には、労働条件が記載されている雇用契約書を書面で受け取っておくことも大切です。

看護スキルの低下が気になる

美容看護師に転職し、美容クリニックに入職しても、一般の看護師スキルは磨けません。
美容看護師の業務内容は特殊であり、専門的で かつ限定的です。
注射や点滴、採血、オペ介助等の業務はあるものの、これまで一般の病院で磨いてきた看護スキルや知識は 使わなければ忘れていってしまいます。
いずれは、病院に戻りたいと考えている人は、こうしたスキルや知識の低下が気になって、数年で退職を考える人も多いようです。

≪対処法≫
これまで培ってきた看護スキルや知識を できる限り低下させたくないと考える人は、全身麻酔を伴う大きな手術が頻繁に行われていて、全身状態の管理や手術室看護ができる美容クリニックを選ぶと良いでしょう。
美容クリニックは一般の病院と比べてプライベートの時間を確保しやすいというメリットもあるため、働きながら一般の病院に戻るための勉強も続けられるでしょう。

看護師としての やりがいを感じない

美容皮膚科などの美容クリニックによっては、主な仕事がレーザー照射等の場合、同じことの繰り返しで看護師としてのやりがいを感じられないという人もいます。
また、大手美容クリニックでは、受付や専門のカウンセラーが常駐しているため、看護師の業務内容が専業化され、施術以外にお客様と関わる機会がほとんどないということも。
一般の病院で看護師をしていた時の方が、患者様のために一生懸命になれて、やりがいもあったと感じる人もいます。

≪対処法≫
美容クリニックには、一般の病院では感じられないやりがいもあります。
美容看護師に転職する前に、美容クリニックで働くことのメリットやデメリット、さらには詳しい業務内容や一般の病院の看護師とのギャップなどについても把握することで、転職してからも自分にとってやりがいを感じられる仕事かどうかを判断することができます。
殊、個人クリニックにおいては、美容看護師の裁量権が大きく、一人ひとりのお客様に丁寧に携わることも可能なため、そういったクリニックを選べば やりがいを感じやすくなるでしょう。

年齢的に将来が不安になる

美容看護師に転職して働いている人の多くは20代〜30代です。そのことから、30代半ば〜40代くらいになってくると「あとどれくらい美容クリニックで働いていけるか不安…」と感じる人も多く、退職を考えるようです。
また、美容看護師に転職する前からのライフプランとして、「ある程度若いうちは 美容クリニックで働いて、年齢を重ねたら、長く働けるところに転職したい」と考えている人も少なくないでしょう。

≪対処法≫
このような方の場合、保険診療で一般の皮膚科も診療している美容皮膚科クリニックや、保険診療を主体としているが美容皮膚科も併設しているようなクリニックであれば、看護師全体の平均年齢が高い場合もあるため、働きやすいと感じるでしょう。
また、「美容クリニックでは若いときにしか働けない…」というイメージがあるかも知れませんが、若いうちに美容クリニックを経験している美容看護師であれば、ある程度の年齢で再転職しても、看護部長や主任などの役職に就くことで、長く働くことができるでしょう。

まとめ

看護師の仕事は一般的な仕事に比べるとやりがいが大きい分、プレッシャーも大きくなります。
過酷な医療現場で働き続けるのも大変な苦労をすると思います。
一般病院を退職しても、看護師の資格を活かせる職場は美容クリニックのようにいくつかあります。
次のキャリアを明るいものにするためにもよく検討して転職活動を成功させてください。

美容看護師の転職に関してご不明点やお悩みなどがございましたら

CO Worksへお気軽にお問い合わせください。


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