美容看護師の仕事内容とは?
美容看護師の仕事内容がわからないという方も多いかと思います。
美容看護師には、一般の病棟では無かった仕事内容が存在します。
中でも一番重要なのは、お客様へのカウンセリングをはじめとした精神的サポートです。
今回は、美容業界で看護師として働くメリット・デメリットについても解説していきます。
目次
【美容看護師へ転職したい!】仕事内容とは?
美容クリニックの特徴とは
美容クリニックには、美容外科、美容皮膚科、美容脱毛の3種類があり、それぞれ仕事内容が異なります。
■美容外科の仕事内容
・お客様のカウンセリング
→専門のカウンセラーを配置しているクリニックもありますが、美容看護師がカウンセリングを行うところも多くなっています。
施術に対する不安や、高額な施術費用に対する精神的な負担を感じている お客様の気持ちに寄り添うことが大切です。
・診療サポート
・美顔器等の機械の操作
・診療・オペの介助
→器具の洗浄や滅菌、薬剤を整えることも行います。
※大がかりなオペを行う施設があるクリニックでは、経過観察のための入院施設があり 夜勤がある場合もあります。
・経過観察
→美容整形外科手術を受けたお客様は、美容皮膚科に比べて ダウンタイム(施術前の日常生活に戻るまでの時間)が長くなるだけでなく、術後の経過観察にも より留意する必要があります。
そのため、看護師としての採血や点滴・注射などの基本的な看護技術だけでなく、観察力や判断力も必要となります。
お客様への気遣いも より一層必要になってくるでしょう。
■美容皮膚科の仕事内容
・お客様の予約管理等
・お客様のカウンセリング
・診療の補助
→医師の診察の後、お客様本人へ再度処置の内容を確認します。
また、医師の説明で分からないことがないかどうかも確認する必要があります。
・レーザーや注射を中心とした直接的な施術
→医師の指示が必要になるため、医師の指示のもと行います。
・オペの介助
→皮膚切開を伴う施術の場合、美容看護師が施術を行うことができないため、医師のサポートに回ります。
施術の内容によっては、麻酔を使う場合があり、美容看護師は麻酔による副作用の有無や血圧・脈の変動に気を配り、医師に伝えることが必要です。
・経過観察
・施設内の清掃
大手クリニックでは清掃業者を雇っている場合もありますが、小規模なクリニックでは清掃も美容看護師の大切な仕事になります。
■美容脱毛の仕事内容
・お客様の予約管理等
・お客様のカウンセリング
・レーザー照射による直接的な施術
美容看護師の役割と仕事内容
美容看護師の役割として最も重要なことは、お客様へのカウンセリングをはじめとした精神的サポートです。
また、美容看護師に転職すると、一般病棟にはなかった仕事内容がいくつも存在します。
上記でお伝えした仕事内容の他にも、受付、電話対応、器具の滅菌、院内清掃なども含まれます。さらに お客様に施術をすすめたり、取り扱っている商品を紹介して購入してもらうような営業をするところもあります。
中でも、美容外科は営業ノルマが存在することも多いようです。
営業目標や販売目標の成果によって、インセンティブ(報奨金)が支給されるため営業が得意な看護師に向いている職場と言えるでしょう。
美容看護師へ転職するメリット・デメリット
メリット
■夜勤無しでも給与水準が高い
→大手美容クリニックのような大規模な施設以外は ほとんど入院施設がないため、夜勤がなく日勤のみのケースが多くなっています。
転職する前に、入院施設の有無の確認しておくことをお勧めします。
■時間外勤務(残業)がほとんどない
→ほとんどのクリニックが予約診療であるため、急患が来ることもなく、長期休暇等の繁忙期を除けば残業が少なく、プライベートの時間も充実させることができます。
■施術や商品を社員割引価格で受けられる
→福利厚生で社員割引制度を導入している美容クリニックでは、格安で美容施術を受けたり、ドクターズコスメを購入することができます。
■日勤のみなので仕事の後の時間も有効活用できる
→生活のリズムも整えやすく、仕事が終わる時間も読めるため、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)が取れやすくなります。
■自分の頑張り次第でインセンティブがもらえる
→営業に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、お客様が施術した適切なタイミングで、効果的な商品をご紹介することで高確率でご購入していただけます。
お客様に商品を売るという感覚ではなく、アフターケアに有効な商品をご紹介することで、自分のインセンティブにもつながっていくでしょう。
デメリット
■看護スキルの低下が懸念される
→美容クリニックでの仕事内容は、一般の病院とは異なるものが多く、看護スキルが低下する可能性が高くなります。
また 美容看護師としての経験は、臨床経験年数としては数えられない場合も多いため、再度一般の病院で看護師として働きたいという際に、転職が難しくなることも。
看護スキルを磨いてスキルアップしていきたい人は、一般の病院で働くことをおすすめします。
■長期休暇や土日祝日に休みが取りづらい
→美容クリニックを利用されるお客様の多くは、土日のほかGWやお盆などの長期休暇に施術を受けるため、この時期に休みを取ることが難しくなります。
また、この時期は繁忙期となるため 残業が発生することも多くなるでしょう。長期休暇や土日祝日に休みたいという方は、美容クリニックよりも、一般のクリニック勤務がおすすめです。
■営業目標や販売目標があるところも
→美容クリニックの中には、営業目標や販売目標が課せられているところもあります。
お客様に営業して商品をおすすめする ということが苦手な人は、精神的なストレスになってしまう可能性もあります。
こういった方は、美容看護師として美容クリニックに転職するなら美容外科よりも、ほとんどノルマのない美容皮膚科がおすすめです。
美容看護師への転職がおすすめなのは こんな看護師さん!
美容看護師は、お客様のカウンセリングを行い 美に関するお悩みを聞き取ったり、施術やその後に対する不安を払拭してもらうためのコミュニケーション能力が求められます。
そのため、人と接したり、人の話に耳を傾けることが好き・得意という人におすすめです。
また、自分自身も美への興味関心が高いという看護師さんにもおすすめです。