皮膚科看護師として勤務できる場所は、大きく分けて2種類あります。
皮膚科看護師の勤務場所として挙げられる2種類は以下の通りです。
・一般的な皮膚科
・美容皮膚科(専門or並行)
これらはそれぞれ取り扱っている施術メニューや看護師の業務内容、勤務先として選ぶメリットデメリットが異なります。
本日は皮膚科看護師が勤める2種類のクリニックを比較検討してお話を進めていきたいと思います。ぜひ就職活動の参考にしていただければと思います。
皮膚科看護師の勤務先1種類目:一般的な皮膚科とは?
まずは一般的に知られる皮膚科についてご紹介していきます。
「一般皮膚科看護師の業務内容」
・採血/点滴(疾患判別や抗生剤投与のため)
・アレルギー検査
・液体窒素を用いた施術(イボや水イボなど)
・パッチテスト
・外来手術の介助(手術対応のクリニックの場合)
・肝機能などの検査(爪水虫患者)
・各種皮膚疾患に対する処理(アトピー/ニキビ/水虫/湿疹/火傷/蕁麻疹/外傷/帯状疱疹など)
・患者に対する説明補助(薬の使用方法や病気について)
・衛生管理(滅菌作業、掃除、タオル類の洗濯など)
・医療機器の管理
・事務作業
・診察患者の呼び込み
「一般皮膚科のメリット」
・患者さんの症状改善の様子を見て実感することができる
・夜勤や残業がほとんどない
・重症患者の来院がほとんどない
「一般皮膚科のデメリット」
・患者さんの皮膚疾患がうつることがある(ビゼンダニなど)
・医療行為を行うことがあまりなく物足りない
・夏季は様々な皮膚疾患が起きやすいため忙しい
・夜勤や残業がない分給料があまり高くない傾向にある
「一般皮膚科の給料」
・平均月収は17~25万円程度
・賞与や昇給に関してはクリニックによって異なる
「一般皮膚科のその他抑えておきたいポイント」
・皮膚科に関する勉強は本や図鑑を活かしたり病院の置かれているパンフレットなども参考にすると良い
・定期的に勉強会を行っているクリニックもある
・求人検索の場合は美容皮膚科も取り入れているのか、またどれくらいの割合でどっちの科をメインにしているのかクリニックの方針について事前にリサーチする
・夜勤や残業の有無やノルマの有無や賞与についてなど聞けることは事前に確認する(その他各種手当や休日など事細かに確認するほうが良い)
皮膚科看護師の勤務先2種類目:美容皮膚科とは?
続いて美容に特化した皮膚治療も行う美容皮膚科についてご紹介していきます。
これについては、一般的な皮膚科に美容皮膚科が併設されている場合もありますし、最初から美容皮膚科として看板を出している場合もあります。
「看護師の業務内容」
・一般皮膚科同様の業務(併設の場合)
・医師の診療補助(シミシワ改善治療の処置など)
・プラセンタ注射
・レーザー脱毛(医療機器を用いた照射)
・ほくろやタトゥーの除去
・ピーリング施術
・予約管理/電話応対
・医療機器の管理
・患者さんに対しての治療前後の説明
・物販品の販売(化粧品などを扱っている場合)
・営業業務(ノルマや目標などがある場合もある)
「美容皮膚科のメリット」
・社割の利用などで働きながらきれいになることができる
・夜勤がなく安定した生活を送れる
・給料が高め
・患者さんと接する時間が濃く長くなるため信頼関係を築くことができる
「美容皮膚科のデメリット」
・夜間遅くまでやっているクリニックもあるため勤務時間が遅くなる
・クリニックによってはノルマがある(これによって人間関係があまり良くないクリニックもある)
・看護師としての基礎スキルを使うことがあまりないため一般的な診療科に戻りづらく逆に持っているスキルを活かす機会も少ない
・売上などの個人成績が給料を左右する場合もある
「美容皮膚科の給料」
・平均月収は20万円後半~30万円弱と一般皮膚科より高めの形容にある
・ノルマがある場合もあり達成具合によって給料にも差が出る
・賞与や昇給やノルマの有無に関してはクリニックによって異なる
「美容皮膚科のその他抑えておきたいポイント」
・一般皮膚科よりも肌の状態など外見に対するチェックが厳しい場合もある
(肌チェックを行うクリニックなどもある)
・求人検索の場合はどれくらいの割合でどの科(美容皮膚科or一般皮膚科など)をメインにしているのかクリニックの方針について事前にリサーチする
・夜勤や残業の有無やノルマの有無や賞与についてなど聞けることは事前に確認する
(その他各種手当や休日など事細かに確認するほうが良い)
いかがでしょうか?上記のことから、両者とも患者さんとのコミュニケーションが大切な仕事ですが、美容皮膚科の方が更にその傾向が強くあるようです。
また、そこまでの高給与ではなくとも安定した環境を優先する人や地道な業務も苦にならない人は一般皮膚科、美容に対する興味関心が強く接客業が好きな人は美容皮膚科が向いていると思います。
自分の長所を活かせる場所はどちらなのかよく吟味してみてくださいね。