美容看護師に転職したときに感じるギャップには、接遇、給与体系、施術、売り上げ目標の設置などがあります。
美容看護師として美容クリニックに転職して初めてわかる、一般病院との違いが「ギャップ」となるのです。
美容クリニックに入職したては不安に感じると思います。
しかし、その違いに仕事のやりがいや楽しさを見いだせることもあるのです。
目次
美容クリニックと一般病院の違いとは
働く側が感じる違い
美容看護師に転職して、美容クリニックで働いた場合、一般病院との違いは、
・美容業務と医療業務の業務内容
・夜勤の有無
・休みの取りやすさ
・給与体系
特に美容看護師は、日勤のみで残業も ほとんどないため、ワークライフバランスも確立しやすいと感じるでしょう。
来院する人の目的の違い
・一般の病院は心身の不調を治療して、健康になることが目的
・美容クリニックは健康体であるが、より美しくなるということが目的
診療費用の支払いの違い
・一般の病院は基本的には保険診療であるため、来院される方の負担は かかった医療費の約３割程度。また診療費用もある程度定められている。
・美容クリニックは自由診療が基本。医療行為とされている一部の施術以外は保険適用外のため、かかった費用の全額を来院された方が負担する。また診療費用も各美容クリニック側が自由に決めることができる。
つまり、美容クリニックは営利企業ということになるため、美容看護師には仕事に対する姿勢はもちろんのこと、利用されるお客様への接客も重要視されます。
そのような部分から、ギャップを感じることが多く悩む方もいるようです。
美容クリニックと一般病院でのギャップ
美容看護師に転職をしてよく感じるギャップをいくつかご紹介したいと思います。
学校では習っていないことが多い
一般病院では、ある程度業務内容が統一されています。
しかし、美容クリニックは自由診療の分野、美容医療なので専門学校で習うものはありません。
気持ちとしては、医療を行うというよりも「美容サービスを行う」といった認識でいたほうがよいでしょう。
裏方的な仕事も多い
美容クリニックというと華やかなイメージがありますが、裏方のような仕事も多いのが実情です。
特に、美容外科だとオペの介助も多く、立ち仕事にもなるので体力も必要となります。
オペ介助も多くの種類があるわけではないので、仕事内容が単調に感じるかもしれません。
やりがいや面白さを自分から見つけ出していく工夫も大切です。
接遇面
美容クリニックに訪れる方は、コンプレックスを抱えて来院する方が多いです。
そのコンプレックスを取り除くお手伝いをするために、コミュニケーションの取り方も一般病院と違い、一人一人の患者様に寄り添えるような接遇が大切になってきます。
売り上げ目標や営利面
美容クリニックでは売り上げ目標を立て、スタッフ全員で共有します。
そのため、美容看護師も施術のおすすめやオプションの提案をするといった営業も時には必要となることもあります。
給料体系
一般病院と違い、自由診療や経営の状態が給料に反映されやすいと言えます。
また、報奨金、指名料といったインセンティブな部分もあり、頑張りが収入に直結するという医療業界では珍しいシステムが特徴です。
美容看護師に転職して 美容クリニックで働く上で大切なこと
美容看護師に転職する前に、美容クリニックで働く上で最も大切なことを知っておく必要があります。
それは、美容に対する興味があり、丁寧な接客対応をし、利用されるお客様の気持ちに寄り添う姿勢を持つということです。
自分自身が美容に関して興味関心がなければ、美容の現場で働いたとしても お客様のご相談やご質問に的確に対応することができないだけでなく、やりがいを感じられなくなってしまうでしょう。
それとは反対に、美容が好きという方であれば、お客様の気持ちに寄り添った接客をすることができ、クリニックの評判やリピーターの増加にもつなげていくことができます。
美容クリニックで働くなら、お客様が気持ちよく利用できる、おもてなしの心で対応し、「ここなら安心して自分のコンプレックスの解消を任せられる！」と思っていただくことが大切です。
見極めるポイント
美容クリニック専門の転職支援をしているかどうか
美容クリニックは、医療業界の中でも全体の１％に留まっているため、特に専門的なクリニックと言えます。
また一般の病院が保険診療なのに対し、美容クリニックは自由診療のため仕組みや環境も大きく異なります。
医療従事者が社内にいるかどうか
社内に医療従事者がいない場合、クリニックの神髄はわかりません。求人情報を掲載しているだけということになります。
皆さんが知りたい情報というのは、クリニックの雰囲気や人間関係、休みの取りやすさ、口コミなどではないでしょうか。
こうした点においては、美容クリニック専門の支援をしているか、また医療従事者が社内にいるかどうかで、いざ面接対策をする場合に大きく差がついてくるところです。
入職前に雇用契約の内容や現場の状況は、直接確認できるようにしておくことも大切です。
まとめ
「ギャップ」をネガティブに捉えることはありません。
どの職業でも良い面と悪い面もあり、「思っていたのは違う」とギャップを感じることはあるでしょう。
そのギャップが理由で美容看護師として入職前は自分に合っているか不安に思っていても、楽しくやりがいを見つけた、仕事の面白さを感じるようになった、新しい方向にチャレンジしたくなったなど、自分にとってより良い影響を受けることもあります。
一般病院との違いを理解し、前向きな気持ちで転職を成功させましょう。