美容看護師に転職する際には「適性検査」も設けられていることが多いので、そちらの対策も行っておいた方が良いでしょう。
美容看護師への転職の際に行われる適性検査の内容は、一次審査である書類選考を通過後に二次審査の一環として面接とセットで行われる流れが一般的です。この検査内容は性格検査のようなもので、いくつかの種類の中から採用されます。
本日は美容看護師へ転職したい人に向けて、「適性検査」の詳細をご紹介していきますので、ぜひ試験の対策に生かしていただければと思います。
目次
美容看護師への転職で適性検査が設けられている理由とは?
これは美容看護師に限らず看護師全般に言えることですが、看護師という職業は人と関わるものであるため、コミュニケーション能力が必要不可欠です。
上手なコミュニケーションを取るために、極端な性格や考え方の偏りがないか適性検査にて判断するのです。
また、コミュニケーション=話すだけではなく、表情・ジェスチャー・視線・姿勢など、非言語コミュニケーション能力も求められます。
美容看護師への転職で受けるのは適性検査と他にどんなものがあるの?
美容看護師に転職したいと思ったら、適性検査を含めその他全ての試験に合格しなければなりません。まず、どんな試験が設けられているかというと・・・
①筆記試験(小中学生レベル程度の一般教養や社会情勢について、状況設定問題などの国家試験に沿った専門科目)
②面接試験
③適性検査(クレペリン検査、YG性格検査など)
④一般常識
⑤小論文問題(人柄や適正、完成が分かるような内容)
以上の5つが設けられていることが多いです。
これらを行うことにより、社会との接点をしっかり持っているのかどうか、設けられてたテーマに関して自分の考えや意見をしっかり述べることができるかどうか、性格的な適正などをチェックされます。
美容看護師に転職したいなら「適性検査」の内容を知って対策を!
美容看護師への転職で受けることが多い適性検査は、いくつかある検査の種類の中から採用されていることが多いですが、その種類はだいたい3つのものが主流になっています。
それは「クレペリン検査」「Y-G性格検査」「SPI3」の3つになります。
クレペリン検査とは
・クレペリン検査=前半後半に分けてそれぞれ15分程度の試験を行う
クレペリン検査とは、単純計算を15分程度繰り返し行い、その結果から その人の性格や作業能力、行動の傾向などを総合的に測定するための検査です。
具体的には、「1桁の足し算を1分間ごとに行を変えて行う」という単純作業を前半15分、休憩をはさんで後半15分の計30分間行います。
全体の作業量や1分間ごとの計算量や変化、正解数などから能力や性格、行動する際の特性を判定することができます。
Y-G性格検査とは
・Y-G性格検査=約130分程度の時間をかけて120の質問に回答する
Y-G(矢田部-ギルフォード)性格検査とは、簡単な質問の内容に答えていくことで、その人の性格の傾向や特性について客観的に判断するために使用される適正検査です。
「小さなことでもなかなか判断ができない」「他人の世話をすることが好きである」などの質問に対して“〇” “△” “×”で回答していく簡単なテストです。
この適正検査では、全120問の質問に答えることで、人の性格を形づくる12個の因子の強弱を測定することができます。
SPI3とは
・SPI3=能力検査(言語・非言語)と性格検査の二部制で仕事に対する能力と性格的な傾向を測る
SPI3とは、リクルート社が開発した適性検査であり、様々な角度から その人の適正を測定し より深く知ることを目的とした検査です。
SPI3では「言語分野」「非言語分野」の能力検査、「性格検査」も行われ、性格検査では職場が求めている人材に近いかどうかの適正を判断されます。
また、「言語分野」「非言語分野」「英語」では基本的な学力・能力を判断されます。それぞれ試験内容の例題などを公開したサイトをインターネット上で見ることができます。過去問を解答&解説付きで見られたりもするので、ぜひ予習をしてみることをおすすめします。
参考:SPI13の問題内容(①言語分野②非言語分野)をご紹介!
上記でもお話した通りインターネット上で色々な予習向けのサイトを見ることができますが、ここでも一部参考程度にご紹介していきたいと思います。
①言語分野(国語に該当)では以下のような6科目で出題されます。
(二語関係、熟語、語句の用法、文の並べ替え、空欄補充、長文読解)
たとえば「二語関係」では、2つの単語を並べてその2つの意味の関係性を理解し、3者択一の選択肢からそれと同じ関係性を持つ二語の組み合わせを選びます。
「熟語」は、2字・4字熟語が提示され、その正しい意味を選択肢のなかから選定する問題が出題されます。
そのうち「二語関係」の問題内容が以下のようなものです。
問題:最初に提示された二語の関係と同じにあたるものを、A~Eからすべて選んでください。
「口紅と化粧品」
A 水と油
B 紙と鉛筆
C スカートと洋服
D 政治と経済
E 犬と動物
答え:「CとE」
「口紅」は「化粧品」の一種であり「先の単語が後の単語のなかの一種である」という共通ポイントで選択していきます。
②非言語分野の学科問題(数学)では以下のような9科目で出題されます。
(推論、順列・組み合わせ・確率、割合と比、損益算、料金割引、仕事算、代金精算、速度算、集合)
そのうち「料金割引」の問題内容が以下のようなものです。
問題:ある美術館の入館料は1人1,000円ですが、団体割引で11人目からは2割引になります。
また、31人目からは 3割引きになります。
もし50人の団体が入場する場合、1人あたりの平均入館料はいくらになりますか。
A~Dから選んでください。
A 750円
B 800円
C 700円
D 725円
答え:「B」の800円
いかがでしょうか?
美容看護師への転職採用試験では、クレペリン検査やY-G性格検査、SPI3といった適性検査が多く利用されています。
採用試験で自分の実力や適性を十分に発揮できるようにするためにも、これらの形式や出題傾向を把握し対策しておくことが大切です。
一方で、性格や仕事への適性の傾向を判断される検査では、偽った回答をしても一貫性がないと みなされてしまいます。それだけではなく、入職してから やっぱり自分には合わなかった…ということにもなりかねません。自分に合った職場で自分らしく働きたい方は、自分に正直に回答していくことが大切です。
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